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誰得なサブカル系ブログ

昆虫の名前 ラテン語など 語源調べ

昆虫の分類を調べていると、次第に語源が気になり始めました。学名で使用されているラテン語を主に調べます。現代ラテン語と古代ラテン語、古い言葉と最近の造語などが混在しています。

ここでは目や科レベルでの分類に限って紹介していくつもりです。ものすごくアバウトに分けてます。

 

注:筆者は専門家でも何でもなく、ただの昆虫好きです。間違っているものもあるかもしれません。お気づきのことありましたら、ご指摘くださると嬉しいです。よろしくお願いします。

 

主なソースは、wikipediaとonline etymology dictionaryです。

 

 

 

コウチュウ系

コガネムシ

scarab(スカラブ)

スカラベラテン語「scarabaesus(スカラバエウス)」やギリシア系の「skarabos(スカラボス)」から。どっちが早いのかは調査不足で不明。甲虫や、ザリガニを指してそう呼んだそうです。

クワガタ

lucanus(ルカヌス)

ラテン語。由来:イタリアのルカニア(Lucania)地方で、クワガタ(ヨーロッパミヤマクワガタlucanus cervus)の角を魔除けとしていたことから。

 

カミキリ

karambux(カラムブクス)

カミキリのギリシア語名。「karas」 は角を意味する。「karaiai」は昆虫の触角のこと。

 

ハンミョウ

cicindela(キキンデラ)

「輝く虫」という意味のラテン語

 

オサムシ

carabus(カラブス)

ギリシア語の「karabos」=「角のある虫」から。カミキリの項目も参照されたし。

英語では「ground beetle」や「rabid beetles」という。「rabid」は現代ラテン語カニの一種を指す。

 

ゲンゴロウ

dytiscus(ディテスカス)

「dytikos」は潜ることができる、というギリシア語。さらに分解すると「dytos(入る・潜る)」+「ikos」。

ちなみに、日本語名の「ゲンゴロウ」はハッキリした由来は不明。「源五郎」という人物が登場する説話が元という説が有名。

 

タマムシ

buprestis (バプレスティス)

古代ギリシア語の「bouprestis」から。「bous:牛」+「pretho:燃やす・膨らます」。家畜が牧草に混じったタマムシを食べると腫れ物ができることから。そのことが本当かは調査していない。

 

コメツキ

elaterid (エラテリド)

語源など調査不足で不明。英語では「click beetle」。

 

テントウムシ

coccinella(コッキネラ)

ラテン語の「coccineus」=スカーレット(色)から。

英語の「ladybug」の由来はたいへんややこしい。興味ある方は調べてみてほしい。

参考 

Ladybirds, ladybugs, and… cows? | OxfordWords blog

ホタル

luciora(ルキオラ)

ラテン語 「lacinium」は光を意味する「lux」と近い言葉。

 

チョウ系

チョウ

papillio(パピリオ)

ラテン語系はチョウとガは区別しない。フランス語の「papillon」(パピヨン)が例。

phalaena(ファラエナ)

古代ギリシア語の「phalaina」=「膨らむ、太る」から。

英語の「moth」の由来は、ゲルマン語系の言葉から。ドイツ語では「motte」。

 

ハチ系

ミツバチ

apis(アピス)

ラテン語系。語源:ラテン語で蜂の意。

melissa(メリッサ)

ギリシア語系。語源:ギリシア語でミツバチの意。

 

スズメバチ

vespa(ウェスパ)

ラテン語系。語源: 諸説あってややこしいので割愛。

 

アリ

ant(アント)

emmet(エメット)

ゲルマン語系。「emmet」の原義は「噛むもの」。

forumica(フォルミカ)

ラテン語系。ロマンス語派は大体この変形。意味は「アリ」。

 

ゴキブリ系

ゴキブリ

blatta(ブラータ、ブラッタ)

ラテン語系。

カマキリ

mantis(マンティス)

ラテン語系。意味は「聖なるもの」「予言者」などという感じになるらしい。前足を揃えている様子が祈っているように見えるところから。

シロアリ

termes(テルメス)

ラテン語の「termet」は木を食べる虫のこと。「terere」というラテン語は「こすって穴を開ける」という意味で、そこからの派生も考えられる。英語でシロアリは「termite」。

 

ハエ系

ハエ

musca(ムスカ)

ラテン語から。

culex(クレクス)

ラテン語で「gnat」というカのような小さな飛ぶ虫のことを意味する言葉から。

英語の「mosquito」を分解すると「mosqu:ハエ」+「ito:小さな」となる。

 

セミ

セミ

cicada(キカーダ)

ラテン語。cicala(キカーラ)という表記もあるらしい。これはオノマトペだそうで、つまりはセミの鳴き声を「キカーダ、キカーダ」聞きなしたということでしょう。

カメムシ

pentatoma(ペンタトマ)

最近の造語であろう。5角系の虫、といった感じ。

 

トンボ系

ヤンマ

odonata(オドナータ)

「odonto」は歯という意味のラテン語

トンボ

libellula(リベルラ)

「libra」天秤から。

 

バッタ系

イナゴ

locusta(ロクスタ)

イナゴや甲殻類を表すラテン語。それがフランス語を経由して現代英語の「locust」になった。

 

キリギリス

ensifera(アンシフェラ)

「剣を持った」という意味から。産卵管が剣のように見える。比較的新しい言葉と思われる。

 

コオロギ

gryllus(グリルス)

ギリシア語から。コオロギの鳴き声のオノマトペが由来という説もある。

criauer(クリアウール)

こちらは古代フランス語。現代英語の「criquet」に繋がる。「クラッカー」と語源が同じ。

 

ナナフシ

phasma(ファスマ)

おそらく、近世以降の造語。由来は「幻・幽霊」を意味するラテン語から。 

 

カゲロウ系

カゲロウ

ephemera(エフェメラ)

エフェメラは、一時的なチラシやパンフレットのことを意味するラテン語で、カゲロウの短命を表現している。

 

ウスバカゲロウ

myrmeleo(ミルメレオ)

ラテン語の“mermen”+“leon”からなっており、アリ+ライオンの意味。ウスバカゲロウの幼虫を「アントライオン」と呼ぶのはこれが由来だそうです。ちなみに『ウルトラマン』に出てくる怪獣「アントラー」は「アントライオン」から。

 

ヘビトンボ

corydalis(コリダリス)

「crested lark(トサカのあるヒバリ)」を意味するギリシア語“korydallis”から。

 

その他

ハサミムシ

ハサミムシ目は「dermaptera」。「derma」は肌、「pteron」が翼。

英語ではearwigと言って、寝ている間にハサミムシが耳の中に入るという話がある。「wig」は虫の意味。

 

シラミ

lus(ラス)

ゲルマン語系。シラミのこと。

 

ノミ

flea(フリー)

ゲルマン語系。今でもflea。

puce(プス)

フランス語でノミ。「marché aux puces」は蚤の市。フリーマーケットの「フリー」はノミのことです。ノミの湧いたような古着を売っているから、という説がありますが、定かではありません。

 

クモ系

注:昆虫ではありあませんが、参考に載せておきます。

クモ

araena(アラエナ)

ギリシア語のarakhne(アラクネ)と語源が同じ。

 

ダニ

 acarus(アカルス)

「小さい」という意味のギリシア語から。言うまでもありませんが、ダニは昆虫ではありません。

 

サソリ

scorpio(スコルピオ)

ラテン語。究極的にはギリシア語の「skorpíos」から。

 

 

マタンゴ(1963) ラストシーン セリフ

1963年(昭和38年)公開の東宝映画『マタンゴ』ラストシーンより

この記事は、本編結末に関するものであり、本編を視聴していない方の閲覧につきましては、くれぐれもご留意願います。「ネタバレ注意」です。

 

 

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笠井

「それから長いこと夜が来て、朝が来て

朝が来て、また夜が来て、

救助された時の記憶はありません。

でも今、僕は後悔しているんです。

本当にあの人を愛しているなら、僕もキノコを食い、キノコになり、二人あの島で暮らすべきでした。

そうじゃありませんか。

生きて帰って気違いにされるくらいなら……。

バカでした、僕は……。

一切れも食べなかったんです!

どんなに苦しくても……。

あの人を苦しめ、自分を苦しめ、

最後までキノコを食べなかったんです!

一体何のために!」

 

医師

「いやいや、君だけでも戻ってきたのは祝福すべきことなんだよ」

 

笠井

「そうでしょうか。

東京だって同じことじゃありませんか。

みんな人間らしさを失って。

同じですよ。

あの島で暮らしたほうが幸せだったんです」

 

 

この記事は、本編より筆者が聞き取って書いております。「引用」の範囲内と判断し掲載しておりますが、問題があれば削除いたします。また、当記事の転載はご遠慮ください。

マタンゴ』、まだご覧になっていない方はぜひ観てください。おすすめですよ。

 

 

完璧主義につける薬

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100%でなければ意味がない。

「全て」を所有したい。

不完全な「過去」などは隠蔽したい。

 

これらに共感する方はまず間違いなく「完璧主義者」だ。

完璧主義というのは、自分の人生に決して満足することができない呪いのようなもので、最大の敵が自分自身の中に居る。

完璧主義者は、理想が途方もなく高いために常に人生の「ハードモード」を生きている。だから、もちろん理想と現実の乖離による苦しみも大きい。

 

計画を立てるときも物事を始める時も、逐一「完璧」を要求するために進みが悪いばかりか、十分な出来が得られないと次第に計画自体に嫌気がさしてきて、途中で投げ出してしまうことも多いだろう。

 

そんな生きづらい性格の持ち主ーー私も重度のそれだがーーは、自分の中の魔物「完璧主義」とうまく折り合いをつけないと、理想に到達できずに不覚のうちに一生を終えることになりかねない。

 

なんとしてもそれは避けたいものだ。

そこで、私は次のことを肝に命じて生きることにしている。これこそが完璧主義との共存を可能とし、むしろ完璧主義の利点を活かす道につながるものと信じている。みなさんも参考にしていただければ幸いである。

 

 

1、否定からは何も生まれない。

完璧病のあなたは、ついつい自分のことや、至らない現状を否定してしまう癖があると思う。しかし、否定するだけでは何も生まれない。否定を繰り返していると、今度はどっちにも動けなくなってしまう。自分の首をしめることになる。

今、自分が持っている最大の魅力とは何か?

それを考えて、全面に打ち出してゆくことだ。幸い、僕らはより良い方向へ進むことを厭わない強い志を兼ね備えている。あとは、常にベストを尽くしていると言い張っても胸が痛まないだけの「実行」を怠らないことだ。

 

2、不完全なものしか生み出せない。

完全を求めるあまり、不完全を忌み嫌うのは当然のことだ。しかし、現状が完全に到達していないのならば、不完全を避けることはできない。そのままでは、自分の存在自体を許可できなくなるだろう。

自分は不完全であり、不完全なものしか生み出せない。

「諦念」という言葉がある。ただ単に「諦める」という意味ではない。現実を厳しく見つめ、ありのままの姿を受け入れる態度のことをいう。

その境地になってみるのである。それは残酷なことかもしれない。なぜなら、完全を求めるのに、生み出されるものは不完全。満たされぬ心。止まぬ苦しみ。そういうもの全てを宿命と受け入れろ、と言っているのだから。

 

3、青い鳥は死んだ。

「チルチルミチルの青い鳥」を知っているか。簡単に言えば、求めるものは遠くにあるのではなく、近くにあるのだということだ。言い換えれば、求めるものは「外」にあるのではなく「内」に秘められている。しかし、完璧主義者にとって、求めるものは「内」にすら存在しない。

青い鳥は死んだのだ。

完璧主義者の内側は、飼っている魔物によって喰らい尽くされ空洞になっている。そこにあるのは虚無だけだ。青い鳥、つまり己に充足と幸せをもたらすはずの基準も、とうの昔に喰らわれている。「理想に到達できない自分」の中に、どうして幸せの鍵があろうか。完璧主義を理解できない人は、そんなことを言っていないで、と簡単に考えるかもしれないが、当事者にとっては動かしがたい事実なのである。青い鳥はどこにもいない。それを忘れて、いつまでたっても終わりのない無益な旅をしないことだ。

 

4、結果を求めない。

完璧主義者の多くは、同時に承認欲求が強い。自覚がなくとも、かなり評価を気にしてしまう性格のはずだ。我が道をゆく、というタイプだとしても、他者からの評価ありきで動いているわけだ。そして、わかりやすい結果を求めて姑息な手段を使ったり、心にもないことを始めたりする。それはなによりもの無駄だ。いい結果など得られはしない。完璧主義者の強みは、求められている結果を出すためにあくせくするとこには無い。

没頭こそが最大の武器。結果などは後から付いてくる。

完璧主義者は、他のタイプが持ち得ない素晴らしい武器を生まれながらにして持っている。それは没頭という能力だ。物事に没頭し始めると、我々は全てを忘れて「今」に集中することができる。気がつくと時が経っていて、手元には緻密で美しい結果が現れている。

その状態に入ることさえできれば、誰にでもできないことだって容易にこなせてしまう。その時にだけ、自分の中にいる「完璧主義」という魔物を眠らせ、その力を思う存分発自分のものとして使うことができる、いわば無敵状態になれるわけだ。

 

 

私は、よく見かける楽観的でいささか乱暴な性格矯正家のごとく、完璧主義を辞めて自分を認めてあげようなどとは言わない。我々にそんなことは出来はしないし、出来たとしても、したくない。私自身が重度の完璧病患者だからよくわかる。

今回、言っていることはどれも救いのないことばかりである。つべこべいわずにやれ、理想と現実の乖離に苦しめ、幸せを求めるな、など、散々である。

1〜3に書いてあることは、無駄に苦しまないための心構えというか、諦めみたいなもので、とりわけ現状を改善しようという話ではない。素直に自分の性格を見つめて、無理に治そうなどと考えてはならない。

唯一、希望があるとすれば4に書いたことだ。没頭モードに突入できればこっちのもの。大変心強い。頭でっかちな僕らは、ついつい結果とか、意義とか、そういうことを先に頭の中で考え回してしまうが、それは束縛にしかなっていない。没頭状態にれば、そういった邪念を一時的に忘れることができる。その時にこそ、我々の完璧主義の最大の強みが遺憾無く発揮できるというもの。

問題はいかに没頭するか、ということであるが、それは一概にこうすればよいという簡単な方法はない。考えやら、状況やら、いろいろと要因が絡んでくるからである。ただ、ひとつだけ私個人の経験からいうと、考えるよりも先に手を動かし始めてしまうのが良いようだ。動きから入って、考えを変えるという方法がある。あれこれ考える前に、人生を投げ捨てるようにして、とりあえず始めてみるのだ。そうすると、次第にハマって楽しくなることもあろう。そこから、私たちの時間が始まるのだ。

 

万国の完璧主義者よ、我を忘れよ!そのこと以外の中に完璧主義者を救う近道はない。

 

16性格診断 考察&まとめ

性格を16のタイプに分ける性格診断テストがある。

私は専門家ではないので、こちらの記事では参考になるサイトを紹介するにとどめておく。内容を強化・追加して随時更新する。なお、ほとんどのリンクは無断で行なっている。

 

16性格診断サイト

有名なのは"16personalities"という診断サイト。こちらは海外のサイトで、翻訳記事なので文章や人口データなどが海外仕様になっている。

www.16personalities.com

日本のサイトがよければ、こちらの「性格診断セブン」が有名。

https://性格診断16.com

 

モチベーションアップの法則が提供する診断テスト。各性格同士の相性も載っている。

www.motivation-up.com

詳しく知りたい人へ

診断結果は<アルファベット4文字+「-A」or「-T」>で表されているはずだ。

それぞれのアルファベットには意味があり、5つの性格要素の組み合わせになっている。詳しくは以下のサイトを参照してほしい。

 

・私たちの理論|16personalities

こちら、やや難しいのに加え、一文字ごとの説明がないので注意。

www.16personalities.com


・MBTI Wikipedia

このアルファベット4文字で性格を表すメソッドは「MBTI」という。

ja.wikipedia.org

 

・キャラクター性格診断スレ まとめWiki

アルファベットがそれぞれ意味しているものは、こちらのサイトによくまとまっている。

character-seikaku.memo.wiki

 

・信憑性に疑問を投げかける意見もある。

www.mag2.com

 

 

そのほか、参考資料

・「性格ってなんだろう」を様々な観点から考察している記事。

www.n-seiryo.ac.jp

・16タイプ性格診断 タイプ別の割合

www.motivation-up.com

 

・日本国内でのタイプ別の割合

intptan.hatenablog.com

 

・この記事よりももっと丁寧に、しっかりまとめている類似した記事

www.clearskyworld.com

 

<ひとこと>

性格診断は「当たる」「当たらない」が重要なのではなく、世の中にはどういう性格の人がいるのか、その中で自分はどの辺りなのかを認識すること自体に意義があるように思う。無論、人間のすべてを説明するものではないが、ある程度の有効性はある。

性格はなかなか変えられない。自分の性格と違う性格に憧れても、疲弊したり自己嫌悪に陥ったりすることもある。時には、「性格の違いだから仕方がない」と諦めることも必要だ。

 

8500日と30600日の人生

 私は2018年現在23歳である。数年前から毎日生存日数を数えて日記に記しているのだが、この間8500日をまたいだ。8500日という数を見て、最初に思ったことは、私のすべてがこの中にあると思うと割に少ない日数だ、ということだ。

 私の記憶にあるすべての記憶が、この8500日のどこかに収まると考えると意外だった。8500日、毎日その日のハイライトを写真に撮ったとしたら8500枚の写真が残る。8500枚の写真といえば膨大な数のようでいて、案外1日あれば全て見切れてしまう程度の枚数である。私の人生など、まだそれくらいのものなのだ。

 私自身としては、もう随分と長く生き延びてきたものだと思っているのだが、まだ8500日か。そのうち、この8500という数字を捉えるための感覚が麻痺してきて、一体それがどれくらいのものを示しているのか解らなくなってきた。

 

 祖母がいる。現在83歳である。日数計算をしてみたところ、約30600という数字が出てきた。三万である。

 

 私は、自分の8500日と祖母の30600日という2つを見て、この日数の違いに驚きながらも、同時に、これほどの違いがありながら、私と祖母との間に思考的な大差がないことに驚いていた。考えることが大して違いないのだ。物事に対する反応も変わりがない。私の関心は、この「違いが無い」ということに向いていた。

 

 その、これまで、私はこういうふうに考えていた。つまり、齢を取れば取るほど、その人物の内面世界は成熟してゆき、思考は深まり、いかなる物事にも動じず、精神の安寧を手に入れるようになるものだ、と。だが、それは神話だったようだ。

 

 よく街角で怒っている老人を見る。そういえば、そういう哀れな人間がいる。私の祖母はそういう問題こそないけれど、人間的に成熟しているとは言い難い。いうなれば、現実を普通の感覚で生きている普通の人である。

 

 人間は、年齢を追う毎に精神が成熟するわけではないのかもしれない。もしかすると、大きく成長するのは0歳から7歳くらいまでの間だけで、それ以降は実はあんまり変化しないのかもしれない。そう考えてみると、たしかに、今の「いい大人」たちがしていることって、小学一年生がしていることと大差ない気がする。電車の中で聞く大人たちの会話のレベルは、どう考えても小学生レベルだ。実は、老人たちの会話もきっと、小学生レベルなのだろう。

 

 ここで、こう結論付けることができそうだ。すなわち、精神レベルの深化は必ずしも歳を取ることによって成されるわけではないということ。逆に言えば、「老成」に年齢は関係ないということだ。

 

 弱冠にして仙人みたいな人物もあり得るわけだ。ランボーとか、石川啄木とか、若年の天才と言われる人はみなそういうことなのだろう。

 

 もっとも、もちろん、年齢によって変わる点もあるようだ。「若い時は……」とか「歳を取ると……」という言葉の後に続くようなことには、そういう年齢が大きく左右するような要素が関係しているのだろう。

 

と、ここまで一気に思考して、一息付く。

 

私は極限まで精神レベルを高めたいと、思った。

 

 

GBAソフト「宇宙大作戦チョコベーダー」に登場する宇宙人の元ネタ考察

BGAの隠れた名作「宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者」(ナムコ、2002)に登場するメイン52体の宇宙人の元ネタを考察する記事です。

ナムコ公式サイト↓

www.bandainamcoent.co.jp

各項目の宇宙人説明文は、公式サイトに掲載されているものを使用しています。ゲーム内の宇宙人説明文とは、漢字表記などの違いはありましたが情報としては同一です。

 

調査不足・元ネタ不明のものについては「未特定」と記しています。もしご存知の方や思い当たる事案がある方はコメントで教えていただけると幸いです。

2019.2.23追記 コメントにて情報提供くださったRake様、大変勉強になりました。どうもありがとうございます。各項目にRake様の考察も合わせて追記させていただきました。

 

こちらに掲載した情報は孫引き的な情報ばかりです。また、元ネタについても、あくまで筆者の勝手な推測ですので、真偽のほうは保障しておりません。あしあからず。

 

次のサイトに数多くの情報を助けてもらいました。どうも有難うございます。

UFO事件簿

UFO・宇宙人遭遇事件 | UFOレガシー

 

目次

 

 

ウンモ星人

<公式設定>

1989年、ソビエトにあらわれた宇宙人。
人間に石を投げつけられ胸のレンズから怪光線を発射し相手を消しさった!

UFO:ウンモ型UFO

<元ネタ考察>

ソビエトのヴォロネジで発生した「ヴォロネジ事件」に登場する宇宙人である可能性が高いです。事件も設定どおり1989年のものです。

ただし打たれた者を消失させる「怪光線」は胸のレンズからではなく、銃のような装置から発せられたと証言されている点が異なります。

ufojikenbo.blogspot.com

 

金髪美女タイプ(ジャムゼーゼ)

<公式設定>

1975年、スイスにやってきた金髪の宇宙人。
宇宙の中では幼い地球人類の成長を見まもっている。
地球のアイスクリームをいたく気にいっている。

UFO:ベル型UFO

<元ネタ考察>

最も有名なコンタクティの一人、ビリー・マイヤーの語るプレアデス星団人「ヤムジェーゼ」ではないでしょうか。年号も一致します。
ただし「ベル型UFO」はいわゆる「アダムスキー型」ですし、「金髪」という点や服装デザインの点からして、ビジュアル面は同じくコンタクティの「ジョージ・アダムスキー」関連のものから取材していると考えられます。

ビリー・マイヤーとジョージ・アダムスキーをリミックスさせるとは、なかなか心憎いことをやっています。

ufojikenbo.blogspot.com

ufojikenbo.blogspot.com

 

グレイ・タイプ

<公式設定>

灰色の肌に大きな黒目。
世界中で、最も多く目撃されているエイリアン。
人間や牛をさらい実験台にする。

UFO:円盤型UFO

<元ネタ考察>

いわずと知れたエイリアンの典型的タイプ。「~・タイプ」という名称の宇宙人キャラクターは特定の元ネタが存在するというよりも、宇宙人の典型イメージを具象化したものが多いようです。

強いて元ネタというなら、「ヒル夫妻誘拐事件」でしょうか。

グレイ (宇宙人) - Wikipedia

 

メロン頭の宇宙人

<公式設定>

1968年、ニュージーランドに現れた。
その光線銃で撃たれた者は
全身のカルシウムを抜かれ怒りっぽくなってしまう!

UFO:キャノピー付きUFO

<元ネタ考察>

1968年にニュージーランドで発生した「エイモス・ミラー事件」の可能性が高いです。こちらの場合、被害にあった人間から抜かれていたのは「カルシウム」ではなく「リン」だそうです。また、この事件ではエイリアン自体は姿を見せておらず、UFOからの怪光線による殺害事件ということです(エイリアンが搭乗していたかどうか不明)。

ビジュアルとしては、映画『マーズ・アタック!』に登場するエイリアンが最も近いと言えるのではないでしょうか。映画は同名のトレーディングカードを元にしているそうで、そちらを元ネタと言ってもいかも知れません。

www.skept.org

マーズ・アタック! - Wikipedia

 

昆虫型宇宙人

<公式設定>

群れをなして飛行機をおそった宇宙人。
大きなキバはキチキチと音をたてる。
1952年、アメリカに出現。

UFO:レンズ型UFO

<元ネタ考察>

「集団で出現」などの特徴と年号の一致から1952年アメリカ ワシントンD.C.上空で発生した「ワシントン上空UFO乱舞事件」がベースとなっていることはほぼ確実でしょう。しかし、この事件には昆虫型どころか、宇宙人は1体も登場しません。

「大尉」が登場し「飛行機を襲う」などという公式ストーリーからは1948年の「マンテル大尉事件」を想起します。しかしながら、この事件にもエイリアンは登場しません。

 

「昆虫型のエイリアン」というイメージはSF小説や映画などで珍しくはありません。

海外のサイトに「Mantis Extraterresrtials(カマキリ宇宙人)」というものを発見致しましたが、出展が一切記載されていないのです……。

ufojikenbo.blogspot.com

ufojikenbo.blogspot.com

 

soulsalight.com

 

人喰いエンティティ

<公式設定>

1984年、アルゼンチンに現れた宇宙怪物。
大きな口で人間をひとのみするとゲップをして立ちさる。
人間は「おやつ」のかわりらしい。

UFO:ウス型UFO

<元ネタ考察>

未特定。1984年の事件を調べてみましたが、該当するものは見当たりませんでした。

ただし「ウス型UFO」の形状は明らかに1976年フランスの「ジャン・ドレッキ畸形UFO目撃事件」のそれです。同事件には宇宙ロボットも登場しますが、「人食いエンティティ」とは程遠い形状です。

「人を食う」「不定形タイプの宇宙怪物」という特徴を満たしているのはSF映画にわりとありそうな気がします……!

 

余談ですが、繰り出してくる技の「まるのみデス」が強くて苦労した覚えがあります。確かな元ネタ、知りたいです。

 

オリーブ畑の宇宙ロボット

<公式設定>

身長2メートルの宇宙ロボ。
1979年、イタリアに出現。
UFOに不注意に近づいた人間をおどろかせ遠ざけた。

UFO:葉巻型UFO

<元ネタ考察>

1976年フランスで発生した「ジャン・ドレッキ事件」に記述がある宇宙ロボットとは「2m」の「宇宙ロボット」という点で類似しています。また、同事件に登場する臼型の宇宙船自体がビジュアルモデルになっているようにも思えます。

しかし、年号や場所の不一致から、他に元ネタが存在することが予測されます。今の所調査不足で不明です。

ufo-mystery.jp

caravaca102.blogspot.com

 

 

全身スーツの宇宙人

<公式設定>

1962年ブラジルに出現。
スーツに全身をつつんだ謎のスペースマン。
手にした長い筒は、別の次元とつながっている?

UFO:ドーナツ型UFO

<元ネタ考察>

1967年のブラジル、ミナス・ジェライス州バレイアでファビオ・ディニーシュの遭遇した宇宙人でしょうか(バレイア事件)。「手にした長い筒」を持っている点が共通しています。ブラジルという点でも一致します。しかし、年号が違うのが気になる所です。

公式設定の1962年にあった事件を探ってみると、イタリアで発生した「サンカシアーノ事件」に共通項を発見しました。話に登場するUFOの形状や、エイリアンの「頭部に2本のアンテナがある」という特徴などです。

またブラジルで発生した「チャゴ少年のエンバウーラ事件」にも「頭部に2本のアンテナがある」宇宙人と遭遇を果たした経緯が記されています。「全身を緑色のスーツで包んでいる」という特徴は設定の通りです。wikipediaの情報によれば、「目撃者のチャゴ少年はタバコを勧めるつもりで宇宙人に投げつけた」とあります。こちらは1969年の事件です。

1973年、アメリカの「フォークビル事件」では「銀色の全身スーツに身を包み頭部にアンテナのある宇宙人」の写真が撮影されています。

「全身スーツ」や「アンテナ」といったイメージは宇宙人のステレオタイプでもあるので、類似した事件が多く元ネタの特定が困難です。あるいは「チョコベーダー」では複数のストーリーをうまく合成して設定を作り上げているのかもしれません。

www.gasite.org

www.gasite.org

ja.wikipedia.org

ufojikenbo.blogspot.com 

 

双子ヒューマノイド

<公式設定>

1974年、カナダ人の心をあやつってさらおうとした2人組。
同じコトバを同時にしゃべる。
エスパーのような能力をもつ。

UFO:エッグ型UFO

<元ネタ考察>

1973年アメリカで発生した「ゴフスタウン宇宙人遭遇事件」に、二人組の小型ヒューマノイドが登場します。二日間に渡って発生したこの事件には「卵型のUFO」も登場します。

公式設定にある1974年にはベルギーのワルヌトンで起きたUFO・宇宙人遭遇事件にも2人組のエイリアンが登場します。ただし、こちらの方は片方が大きく、片方が小さかったといいますのでちょっと「双子」というには無理がありそうです。

ufo-mystery.jp

 

アメーバ・タイプ

<公式設定>

宇宙から飛来した不定形生物。
1961年、フランス人男性をさらい、彼に化けてパリの近くを行動していたという。

UFO:円筒型UFO

<元ネタ考察>

「1961年」、「フランス」という条件に一致する事件は調査不足で探し当てることができませんでした。

ブロブ」と呼ばれるアメーバ状のモンスターは、モンスター映画の定番キャラクターです。有名どころに『マックィーン絶対の危機(The Blob)』(1958)およびそれをリメイクした作品が数点あります。

マックイーンの絶対の危機 - Wikipedia

 

三本腕の異星人(サンボ星人)

<公式設定>

奇妙な外見とはウラハラに宇宙の平和に思いをはせる物静かな宇宙人。
オーストラリアに現れ、サンボ星人と名乗った。

UFO:土星型UFO

<元ネタ考察>

未特定。公式設定に年号が記載されていないため、調査は難しいです。

個人的には『ウルトラセブン』の「プロテ星人」に見えて仕方がありません(笑)。

pulog1.exblog.jp

 

美青年型エイリアン

<公式設定>

あまいマスクときたえぬいたボディで、
地球の女性をトリコにする宇宙人。
1991年、デンマークに出現。
塩が大の苦手だ!

UFO:五角形UFO

<元ネタ考察>

1927年アルゼンチンのサンタ・イザベルで発生した宇宙人遭遇事件が元ネタのようです。目撃者のエンリケモレノによるスケッチがビジュアルの原型となっていることはほぼ確実です。結構古典事件ですね。

1975年日本の有名事件「甲府事件」の可能性も十分考えられます。目撃者によるスケッチがあるのですが、宇宙人の姿と武器の銃に類似点を見出すことができます。

「塩が苦手」という設定がどこから由来しているのかは調査不足です。

それにしても、「あまいマスクときたえぬいたボディで、地球の女性をトリコにする」という設定はすごい……。

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3メートルの宇宙人

<公式設定>

身長3メートル!目から光線を出しものすごくクサいニオイをまきちらす。
1952年、アメリカ・フラットウッズに出現。

UFO:バーガー型UFO

<元ネタ考察>

1952年、アメリカのエスバージニア州ラクストン郡フラットウッズで発生した「フラットウッズ事件」に登場する身長3mの怪物です。周囲には硫黄のような匂いが漂っていたとのことです。宇宙人事件に詳しくない方でも見たことはあるかもありません。

俗に言う「フラットウッズ・モンスター」ですね。

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ストックポートの異星人

<公式設定>

3つの目で4次元を見ることができるという知的生命体。
さらった人間が3次元しか見られないことを知ってあわれんでいた。

UFO:ヘルメット型UFO

<元ネタ考察>

まず名前の由来になっている「ストックポート」はイギリスの地名です。

1976年のイギリス・ストックポートで宇宙人の目撃事件が発生したという記録が存在しています。しかし宇宙人の特徴や外見は全く符合しません。

ビジュアルは3つの飛び出た目を持つ、いわゆる「スリー・アイド・モンスター」というやつで、特定の元ネタがあるとは思えません。

「4次元を見ることができる」という設定は1969年に出版されたカートヴォネガットの小説『スローターハウス5』に登場する「トラルファマドール星人」を想起させます。

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宇宙ビースト

<公式設定>

暗闇に光るまっ赤な目。
黒光りするコウラで弾丸をはじいた外宇宙の怪物。
ふだんは宇宙の闇の中にひそんでいるらしい。

UFO:ガイコツ型UFO

<元ネタ考察>

リドリー・スコット監督の映画『エイリアン』(1979)でしょうか。

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インバネスのエイリアン

<公式設定>

短いマント「インバネス」のようなものをはおった宇宙人。
犬をつかまえようとしていたがほえたてられUFOで逃げさった。

UFO:円錐型UFO

<元ネタ考察>

ビジュアルとしては1993年公開の映画『コーンヘッズ』に登場するレミュラク星人そっくりです。「インバネス」、「犬が好き」などの要素は元ネタ未調査です。

ja.wikipedia.org

 

 

捉えられた宇宙人

<公式設定>

1950年、ドイツに墜落したUFOから出てきて、

人間に捕らえられた宇宙人。
その証拠写真はとても有名。

UFO:皿型UFO

<元ネタ考察>

その名の通り、捉えられた宇宙人の有名な写真が元ネタ。誰でも一度は見たことがあるでしょう。

しかしこの写真、同時に「ニセ写真」としても有名であります。

サイト「UFO事件簿」によれば、1950年4月ドイツで創刊された週刊誌の「エイプリルフール記事」だったそうです!

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掃除機を持った怪人

<公式設定>

1970年代、ベルギーで目撃されたエイリアン。
手にした「掃除機」のようなもので、
地球の地質をしらべていたと思われる。

UFO:そろばん型UFO

<元ネタ考察>

「1970年代」、「ベルギー」、「掃除機のような探知機を持っている」、「目撃者にVサインを送る」(ゲームでもVサインをするところが描かれています)などの点から、1973年、ベルギーで起こった「ビルボルド事件」が設定・ビジュアル共に元ネタとなっていることはもはや疑いようがありません。

blogs.yahoo.co.jp

 

10本足の宇宙生物(ゲボラ犬)

<公式設定>

ベルギーで人にひろわれた世にも奇怪な宇宙犬。
古いドッグフードを食べさせたら溶けてしまったという。
「ゲボラ」と鳴くらしい。

UFO:カイロ型UFO

<元ネタ考察>

未特定。

この怪物、かわいいとファンが多いようです。ファンイラストをたまに見かけます(笑)。

 

妖精型ヒューマノイド

<公式設定>

1979年、イギリスに3人組で出現。
頭のてっぺんからシビれる光線をはなち、おばあさんをイジめた悪い奴!

UFO:クリ型UFO

<元ネタ考察>

まず間違いなく、「ブルーストンウォーク事件」です。年号と場所も一致します。

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ナメクジ型エイリアン

<公式設定>

1969年、ジャンボ機の中にワープしてきて、乗客を大パニックにおちいらせた電送ナメクジ。
体はヌメヌメしている。

UFO:キノコ型UFO

<元ネタ考察>

未特定。年号まで記載されているので何か元ネタとなるエピソードがあるはずなのですが……。

ロバート・A・ハインラインの小説『人形つかい』にナメクジのような寄生生物が登場します。それを原作とした映画に『ボディスナッチャー』というのがあります。しかしながら、あまり似ていない。

もしやすると、『スター・ウォーズ』の「ジャバ・ザ・ハット」でしょうか。

 

ドーム・タイプ

<公式設定>

触手をうごめかせ、人間の意識をマヒさせる謎の生命体。
1970年、メキシコに出現。
アルミニウムのような肌をしている。

UFO:半球型UFO

<元ネタ考察>

未特定。年号、地名があるので元ネタがあるはずです。

映画『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)のUFO型宇宙人の可能性も否定できません。

 

電球頭の宇宙人

<公式設定>

1984年、アメリカ・ウィルソン山にあらわれ車にひかれてしまった宇宙人。
地球を探検しているところだったらしい。

UFO:二階建てUFO

<元ネタ考察>

未特定。

出現場所とされているアメリカ、ウィルソン山には天文台があるようですが、宇宙人目撃情報は探し出せませんでした。

1966年、ブラジルのキパパ宇宙人目撃事件には電球のように輝くヘッドギアを身に付けた宇宙人が登場しています。もしかすると、これが発想の元でしょうか。

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宇宙サイボーグマン

<公式設定>

イスラエルのさばくで1995年に目撃された人間型の宇宙機械。
ふしぎななまりのあるヘブライ語でしゃべったという。

UFO:甲型UFO

<元ネタ考察> 

未特定。

「人形宇宙ロボット」という設定からは元ネタを特定することは困難です。

イラストを見ても、思いつくものはありませんでした。

1964年、アメリカで発生した宇宙ロボットの事件を参考にリンクしておきます。

npn.co.jp

 

火星人

<公式設定>

1977年、アメリカのエル・パソで目撃された宇宙人。
知能は高いが怒りっぽい。
興奮すると、全身がカッカと赤くなる。

UFO:ソンブレロ型UFO

<元ネタ考察>

これは典型の一つでしょう。

最初にタコタイプの火星人を描いたのはH・G・ウェルズの『宇宙戦争』です。

「1977年、エル・パソ」に該当する事件は発見できませんでした。

火星人 - Wikipedia

 

ゴド星人

<公式設定>

マゼラン星系から100年ごとに
地球文明の進歩を観察しにきている知的生物。
モンブラン山中で目撃された。

UFO:ブーメラン型UFO

<元ネタ考察>

未特定。

可能性としては……

映画『猿の惑星』の知能を持った類人猿や、日本のTV番組『スペクトルマン』の「宇宙猿人ゴリ」などの「頭脳派猿」キャラクターの説、

「ビッグ・フット」や「イエティ」といったUMAの説が考えられます。

 

バキューム・ロボ

<公式設定>

電線から電気を吸いとっていた宇宙ロボット。
理由は不明だが、自分の動力源にしていたのかも知れない。

UFO:灰皿型UFO

<元ネタ考察>

未特定。

 

スプリング・タイプ

<公式設定>

プエルトリコに出現した宇宙怪人。
ヘンシン能力をもつが、
実は、人の意識をあやつって幻覚を見せているのだ。

UFO:鏡餅型UFO

<元ネタ考察>

1973年、アメリジョージア州に出現した球状の頭を持った宇宙人のイラストと酷似。

超魔界帝国の逆襲 こちらに出典があります。

1974年のベルギー、ワルヌトンで発生した「ワルヌトン事件」の宇宙人スケッチも捨てがたいものです。

また、1974年、イタリア、ベリンゲリ夫妻が目撃した宇宙人のイラストにも似ています。

丸い頭を持つ、もしくは球状のヘルメットを被っている宇宙人というイメージは一般的なので、特定が難しいですね。

www.thinkaboutitdocs.com

ufo-mystery.jp

 

超友好型宇宙人

<公式設定>

バルト海に出現。
プレゼントらしきものを持って、
UFOからボートにおりてきたが、
足をすべらせ、海におちて消えた。

UFO:つぼ型UFO

<元ネタ考察>

ビジュアルは間違いなく『E.T.』(1982年)ですね。「超友好型」という特徴も満たしています。

 

ちょっと強引ですが、「プレゼントを渡す」という点がパンケーキをプレゼントした宇宙人が登場する「ジョー・シモントン事件」 との関連性を示唆しています。

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両棲類タイプ

<公式設定>

1984年、フィリピンにあらわれた超小型宇宙人。
体長わずか7~8センチ。
ネズミ捕りにかかって、カゴの中であばれていた。

UFO:提灯型UFO

<元ネタ考察>

「両棲類」という条件を満たす宇宙人は確認できませんでしたが、極小サイズのエイリアンはわりと存在しているようです。

その中でもロニー・ヒル事件の宇宙人と酷似しています。

ufojikenbo.blogspot.com

 

 

ドルザス

<公式設定>

意識を持った惑星が、成長のするために
よその惑星の鉱石をとってこさせるべく飛ばした体の一部。
本体の年齢は、なんと45億歳!

UFO:岩石型UFO

<元ネタ考察>

名前は映画『未来惑星ザルドス』(1974)を連想させ、ドルザスの母体である「意志を持った惑星」という設定はどことなく『惑星ソラリス』(スタニスワフ・レムの小説とそれを原作とした映画)を彷彿とさせます。。

 

宇宙デビルガール

<公式設定>

1989年、アメリカ・バージニア州の公園にあらわる。
飛びたったハトにおどろいて光線銃を乱射。
人間をまきぞえにした。

UFO:星型UFO

<元ネタ考察>

未特定。

「ハト」、「光線銃を乱射」というところは映画『マーズ・アタック!』を思い出します。イメージの元は同映画に登場するリサ・マリー演ずる「火星ガール(Martian girl)」なのかもしれません。

 

ホプキンスビルモンスター

<公式設定>

ショットガンで撃たれても平気な岩のように頑丈な体の持ち主。
暗闇の中で、ぼんやりと光っていたらしい。

UFO:多窓型UFO

<元ネタ考察>

1955年、アメリカの「ホプキンスビル事件」でしょう。そのまんまです。

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脳みそタイプ

<公式設定>

アメリカで目撃された宇宙生物
カラスたちをあやつって、町じゅうから機械の部品を集め、あやしげなメカを作っていた。

UFO:段々型UFO

<元ネタ考察>

1971年アメリカ、カルフォルニア州で発生した「ダップル・グレイ・レーン事件」に大小の脳みそ生命体が登場します。

『第7惑星の謎』(1962)というSF映画にそっくりな脳みそ生命体が登場します。

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チェンニーナの二人組

<公式設定>

1954年、イタリアで目撃された有名な宇宙人。
遭遇した女性の持っていた花たばをうばって、
よろこんででいたという。

UFO:浮き型UFO

<元ネタ考察>

これはまず間違いなく「チェンニーナ事件」(1954)アルヨ!

この2人、ゲーム中では全国チェーンをもつ怪しげな商店を経営しているのです。

ufojikenbo.blogspot.com

 

ラージグレイ(イーバ)

<公式設定>

1951年、アメリカの大統領に地球侵略を宣言したという凶悪宇宙人。
さまざまな念力を使いこなすらしい。

UFO:双胴型UFO

<元ネタ考察>

「ラージグレイ」は「リトル・グレイ」の上位種にあたる「ラージノーズ・グレイ」から由来していると思われます。アメリカ元海軍将校(自称)のミルトン・ウイリアム・クーパーが分類し、彼によると「リトル」は「ラージノーズ」によって人工的に生み出された種族だそうです。

ゲームでのラスボス「イーバ」は、アメリカの極秘文書に登場する記号「EBE(イーバ)」から。Extraterrestrial Biological Entity(地球外生命体)の略称です。

 

「1951年に米国大統領に対し地球侵略を宣言した」とのことですが、そのような記録は残っていません。ただし当時の大統領はトルーマンであり、「プロジェクト・サイン」を始め「プロジェクト・シグマ」などを発足するなど、ケネディに次いで宇宙人関連の話題に尽きない大統領です。

 

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遮光器型ロボット

<公式設定>

1965年、メキシコに出現。
「こびとが宇宙服を着ているように見えた。」と目撃者は語っている。
空電をはなってワープした。

UFO:球型UFO

<元ネタ考察>

遮光器土偶=宇宙人説から来ているのでしょう。ちなみに「遮光器」はエスキモーが使うゴーグルのことです。

「1965年」、「こびと」、「宇宙服」などとの関連から「スコリトン事件」からの取材は考えられます。 

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モスマン

<公式設定>

1966年にアメリカ・ウェストバージニア州の空を飛びまわり、住民をふるえあがらせた怪物。
ネズミのような声でなく。

UFO:三角型UFO

<元ネタ考察>

モスマン。これはもはやUMAの部類ですが……。

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ひとでタイプ

<公式設定>

1987年、キューバサンティアゴ湾で目撃された宇宙生物
同時に、海の中であやしく明滅するUFOも目撃されている。

UFO:ナベ型UFO

<元ネタ考察>

大映の特撮映画『宇宙人東京に現る』(1956)にヒトデ型の宇宙人「パイラ星人」が登場します。

年号・場所と符合する事件は探し当てることができませんでした。海中にUFOが現れることは珍しくないようです。1967年、カナダの「シャグ・ハーバー事件」を挙げておきます。

ja.wikipedia.org

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第7惑星の女(第7惑星の使者ローザ)

<公式設定>

イタリアの町にあらわれた女性型宇宙人。
「第7惑星の使者ローザ」と名乗った。
4本腕をくねらせながら、すべるように歩く。

UFO:エイ型UFO

<元ネタ考察>

アメリカのB級SF映画『第7惑星の謎』(1962年)には美女が登場します。それが元ネタかどうかは怪しいですが。

また「腕をくねらせ滑るように移動する」という特徴は前述した映画『マーズ・アタック!』の「火星ガール」そのもの。

チョコベーダー公式サイトでは「おっちょこちょいなキャリアウーマン」と形容されています。

 

トカゲ・タイプ

<公式設定>

1968年、サハラ砂漠で目撃されたトカゲ型宇宙人。
まとわりついたハエを、手にした道具で黒コゲにしてしまったという!

UFO:紡錘型UFO

<元ネタ考察>

宇宙人の典型の一つ。俗にいう「レプティリアン」というやつですね。

チョコベーダーがモデルにしているのは何でしょうか。

ja.wikipedia.org

 

エルダー・タイプ

<公式設定>

子どもばかりをねらってさらうシワだらけの宇宙人。
さらわれてゆく子どもたちは、なぜか、楽しそうな顔をしているという。

UFO:四脚型UFO

<元ネタ考察>

ビジュアルは「シャーマー警官誘拐事件」の宇宙人スケッチに似ています。

「子どもをさらう宇宙人」もしくは「UFOにさらわれた子ども」という話題は数が多いです。

ハーメルンの笛吹き男」からの連想もあるかもしれません。

kowabana.jp

 

タコクラゲ

<公式設定>

1991年、人の家の庭にしのびこんで、草木を食べていた宇宙生物
どなられて一目散に逃げたが、次の日またやって来た。

UFO:コマ型UFO

<元ネタ考察>

チョコベーダー公式サイトには「スイスチーズという植物が好物」との記載があります。モンステラのことを英語で「スイスチーズプラント」と言うらしいです。

1991年にプエルトリコのマグアヨで発生した、グレイ系エイリアンが民家の庭からスイスチーズプラントを摘み取る事件(マグアヨ事件)が元となっている可能性が高いです。

あと、同名の生物が実際に存在しますね。 

 

冥王星人

<公式設定>

さむくて暗い、さいはての星・冥王星の主。
ブラジル人男性をつかまえて、鼻にチューブをさして記憶を吸いだしたという

UFO:ひし型UFO

<元ネタ考察>

寄せられた情報によれば、イギリス北西部ローゼンデール・バレーで目撃された宇宙人の情報と類似点があるとのことです。

個人的に一番好きなキャラでした。

 

プラント・タイプ

<公式設定>

1994年、ブラジルで目撃された植物型宇宙人。
環境破壊をしているお金持ちをなぐって連れさってしまった。

UFO:フットボール型UFO

<元ネタ考察>

未特定。

ワイアール星人ではないでしょう。 

 

ゴム星人

<公式設定>

アメリカのいなか町の、すべてのテレビ画面に現れた宇宙人。
ふるえる電子音のような声を聞いた者は催眠状態になってしまう。

UFO:レモン型UFO

<元ネタ考察>

『ムー』創刊号にイラスト付きで紹介されたミナスジェラエス事件(1963)の宇宙人に酷似しています。

しかし「1つ目」「アンテナ」「横線の入った全身スーツ」などの特徴は多くの宇宙人スケッチに描かれている典型の一つでもあります。特定はやはり難しいかもしれません。

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人造型宇宙人

<公式設定>

アメリカが宇宙人と手をむすび、極秘で造っている怪物。
人間と宇宙人の遺伝子を合体させているらしい!

UFO:バイオ・プラント

<元ネタ考察>

未特定。人造生物ネタは多いので調査が難しいです。

それにしても、UFO名が「バイオ・プライント」というのはどういうことでしょうかね……。

 

大目玉の宇宙人

<公式設定>

1973年、スペインの地下鉄トンネルで目撃された宇宙人。
懐中電灯で照らすと、ペンライトをふって応じてきたという。

UFO:二脚型UFO

<元ネタ考察>

1968年のボリビアで起こった「ボリビア怪人事件」に描かれる宇宙人スケッチと衣装のデザインが似ています。

「大目玉」という点では「全身スーツの宇宙人」の項目でも言及した「バレイア事件」の宇宙人を想起させます。

www.gasite.org

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ミイラ牛

<公式設定>

アメリカで頻発する、牛の変死事件・キャトルミューティレーションのギセイ者。

体中の「血」をぬかれ、ミイラになっていた!

UFO:不明

<元ネタ考察>

キャトルミューティレーションされた家畜、あるいはチュパカブラによって体液を吸われた家畜でしょうか。

 

チコ・バルデス

<公式設定>

1976年、メキシコで謎のUFOにさらわれ、実験台にされたという、かわいそうな男性。

それ以来、すこし様子がヘン。

UFO:不明

<元ネタ考察>

未特定。

実はこれ、一番気になっているのです。「チコ・バルデス」で検索しても何もヒットしません。

『チコとリタ』というアニメーション映画が2010年に公開されています。その映画の音楽には「ベボ・バルデス」というキューバのミュージシャンが関わっているそうですが、「チョコベーダー」が2001~年のゲームなので、関係はありません。

でも、「リタ」といえばゲームに登場するコンタクティの少女です。関係がありそうな感じですが…。

「チューチョ・バルデス(Chucho Valdes)」というキューバのピアニストも発見しましたが、UFOや宇宙人事件とは関係がなさそうです。

 

ついらくしたUFO

<公式設定>

1947年、ロズウェルに墜落してきた謎のUFO。

残骸はアルミのような物でできており、中には黒コゲの宇宙人が!

UFO:不明

<元ネタ考察>

ロズウェル事件などのUFO墜落事件は数多く存在します。

 

ja.wikipedia.org

 

 

黒スーツの男

<公式設定>

宇宙人目撃者の前に現れる、不気味な黒いスーツの男。

高圧的な態度で事件を口止めするという。

その正体は?

UFO:不明

<元ネタ考察>

映画『MIB』(1997)によって有名になりましたが、「UFO・宇宙人事件に政府が絡んでいる」というイメージは古くからありました。

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まとめ

 他にも、ゲーム中にはオウルマンやスカイフィッシュなどのUMA系が敵キャラとしてのみ登場します(技の「へんしん」を使うと疑似的に使えるようになります)が、それらはまたの機会に。

 

宇宙大作戦チョコベーダー ウチュウからの侵略者」。わりとマニアックなところから取材されていたりして、なかなか奥の深いゲームです。

また、柴野浩美さんによるゲーム音楽も秀逸です。

GBAチョコベーダーWEB ←コチラからは火星マップBGMの貴重なボツ案(原曲)が聴けます!(公式サイトがオープンしている今のうちにどうぞ)

 

 

映画『シン・ゴジラ』 評論文

シン・ゴジラ』にみる「日本」

 

シン・ゴジラ』は、巨大生物による首都圏への襲撃と、それに対応する政府や自衛隊の活動を描いた特撮映画である。スピーディに展開されるドラマと無敵感あふれるゴジラの破壊シーンが心地よい。

監督、庵野秀明が自らデザインした広告において「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」と名打たれているとおり、ゴジラの東京襲撃を通して、現在の「日本」という国の実態を浮き彫りにしている。特撮、ドラマ両面において徹底したリアリティが追究されており、これまでのゴジラシリーズの新作というよりも、巨大生物が東京を襲撃した際の災害シミュレーションのような印象を受ける。

先述したとおり、本作のメイン・テーマは「日本」だと考えられる。それゆえ、作中のいたる所に様々な「日本らしさ」が表現されている。特に、緊急災害時における政府の対応を問題視していることは明らかである。

ゴジラ襲撃に対する政府の一連の行動の中には、目前的な利益に固執する高齢官僚や、権威主義的態度を貫く学識者の姿が描かれており、災害現場への即座の対応に遅れをきたす存在として批判されている。他にも、報道の際の事実隠蔽など、先の東日本大震災時の政府対応に取材していると思われる要素が多く見られる。

だが、本作は単純に政府を否定しているのではない。詰まるところ、政府は様々な思惑を持った人間の集合体なのであり、そこには多種多様な人物がいる。中には高い志を持った人間もいることだろうし、現場への同情を忘れていない者もいるだろう。更に、有事には役人たちは休みも無く働かなくてはならないし、最終的決定権を持つ総理大臣は常に重大な決断を迫られる。政府にいる人間の、誰一人として頭から否定できないのではないか。そんなメッセージが込められているように感じる。

一方、本作は大衆の側にも光を当てている。政府の対応に憤った群衆が国会へ押しかけるシーンがあったが、彼らは役人たちの苦労を良く顧みていない。また、大災害が起こった翌日から何事も無かったかのように日常へと戻る社会があり、自分が被害を受けていなければ、被災地のことなど大して気に留めない民衆の姿がある。それはある意味の自然状態であり、良い、悪いと簡単に判断できるものではない。ただ、それが現実であるという客観的な視点の提示が読み取れる。

映画の中で強調されていた「日本らしさ」の一つに、科学技術と産業の力が挙げられる。たとえば、爆薬を積んでゴジラにダメージを与えたのは電車であり、最終的にゴジラを倒すのは科学技術を集結して作り出した凍結剤とそれを運ぶ特殊運送車であった。エンドロールにおいて映画製作に協力したメーカー名が並ぶところでは、まるでゴジラ登場シーンのような迫力ある音楽が重なっていた。この点から、企業を日本の大きな力と捉える監督の考えを見ることができる。

 

全編を通して、初代ゴジラを意識した場面、演出は数多く見られた。そのなかでも、そもそものゴジラのテーマである「核への批判」がしっかりと継承されていた点に着目したい。1954年に公開された初代ゴジラは、水爆実験の結果出現した巨大生物が東京を襲撃する物語であり、核兵器への批判を象徴しているとされる。今映画でもその設定はほとんどそのまま受け継がれており、むしろ原作よりも忠実なくらいである。海中に放棄された放射性廃棄物を食べた生物がゴジラへと進化する設定からは、核兵器のみならず、原子力発電を含めた核批判が窺える。

作中には様々な兵器が登場したが、ゴジラに対して無力であってもどれも凄まじい破壊力を持っていた。恐ろしいのは、ゴジラは虚構であるのに、この兵器は現実のものであるということだ。すなわち、この兵器はゴジラに向けてではなく、人間に向けて作られたものであるという悲しき現実がある。作中のセリフにもあったように、「本当に怖いのは人間」なのだ。

以上、映画の背景にあるメッセージを取り上げてみたが、映画をエンターテインメントとして観ても純分に楽しめる作品として仕上がっていたと思う。伊福部昭の音楽をそのまま使用している点には、監督の伊福部に対する敬意をひしと感じることができた。庵野テイストが惜しげもなく溢れだす演出には庵野ファンやエヴァファンを熱狂させたことだろう。エンターテインメント性を重視する庵野秀明らしい作品作りである。初代ゴジラを踏襲しながら円谷特撮とも違う「今」の特撮を観ることができたように思う。

 最後に、シン・ゴジラのデザインに関しての意見を述べて終わりにする。あのデザインに関してはいくつかの謎が残されているようである。ケロイド状にただれた皮膚、胸から突き出る突起、尻尾の先端にめり込んでいる人型のものなど、意味もなくデザインされているとは思えない。ここでは特に尻尾のデザインについて触れることにする。ラスト・シーンにおける凍結したゴジラのアップは、異様な形状をした尻尾のカットで締めくくられる。あの不気味な造形は一体何であろうか。多くの人が気付いているように、形状的に思い当たるのは『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵だ。では何故、ゴジラの尻尾に巨神兵が?その理由を探るには、巨神兵が象徴しているものを理解する必要がある。巨神兵は『風の谷のナウシカ』において科学技術の象徴として機能している。巨神兵は世界大戦において終末をもたらす火の兵器なのだ。それは原爆を象徴するゴジラとポジションを同じくしていると言えるだろう。その関連性からゴジラのデザインに巨神兵の意匠がリミックスされたと解釈できる。以前にも、庵野監督は特撮博物館巨神兵の登場するショート・ムービーを制作している。それのみならず庵野秀明宮崎駿との親交関係は有名な話である。それらの共通点からゴジラ巨神兵を結びつける動機があったと考えるのが妥当ではないか。