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誰得なサブカル系ブログ

昆虫の名前 ラテン語など 語源調べ

昆虫の分類を調べていると、次第に語源が気になり始めました。学名で使用されているラテン語を主に調べます。現代ラテン語と古代ラテン語、古い言葉と最近の造語などが混在しています。

ここでは目や科レベルでの分類に限って紹介していくつもりです。ものすごくアバウトに分けてます。

 

注:筆者は専門家でも何でもなく、ただの昆虫好きです。間違っているものもあるかもしれません。お気づきのことありましたら、ご指摘くださると嬉しいです。よろしくお願いします。

 

主なソースは、wikipediaとonline etymology dictionaryです。

 

 

 

コウチュウ系

コガネムシ

scarab(スカラブ)

スカラベラテン語「scarabaesus(スカラバエウス)」やギリシア系の「skarabos(スカラボス)」から。どっちが早いのかは調査不足で不明。甲虫や、ザリガニを指してそう呼んだそうです。

クワガタ

lucanus(ルカヌス)

ラテン語。由来:イタリアのルカニア(Lucania)地方で、クワガタ(ヨーロッパミヤマクワガタlucanus cervus)の角を魔除けとしていたことから。

 

カミキリ

karambux(カラムブクス)

カミキリのギリシア語名。「karas」 は角を意味する。「karaiai」は昆虫の触角のこと。

 

ハンミョウ

cicindela(キキンデラ)

「輝く虫」という意味のラテン語

 

オサムシ

carabus(カラブス)

ギリシア語の「karabos」=「角のある虫」から。カミキリの項目も参照されたし。

英語では「ground beetle」や「rabid beetles」という。「rabid」は現代ラテン語カニの一種を指す。

 

ゲンゴロウ

dytiscus(ディテスカス)

「dytikos」は潜ることができる、というギリシア語。さらに分解すると「dytos(入る・潜る)」+「ikos」。

ちなみに、日本語名の「ゲンゴロウ」はハッキリした由来は不明。「源五郎」という人物が登場する説話が元という説が有名。

 

タマムシ

buprestis (バプレスティス)

古代ギリシア語の「bouprestis」から。「bous:牛」+「pretho:燃やす・膨らます」。家畜が牧草に混じったタマムシを食べると腫れ物ができることから。そのことが本当かは調査していない。

 

コメツキ

elaterid (エラテリド)

語源など調査不足で不明。英語では「click beetle」。

 

テントウムシ

coccinella(コッキネラ)

ラテン語の「coccineus」=スカーレット(色)から。

英語の「ladybug」の由来はたいへんややこしい。興味ある方は調べてみてほしい。

参考 

Ladybirds, ladybugs, and… cows? | OxfordWords blog

ホタル

luciora(ルキオラ)

ラテン語 「lacinium」は光を意味する「lux」と近い言葉。

 

チョウ系

チョウ

papillio(パピリオ)

ラテン語系はチョウとガは区別しない。フランス語の「papillon」(パピヨン)が例。

phalaena(ファラエナ)

古代ギリシア語の「phalaina」=「膨らむ、太る」から。

英語の「moth」の由来は、ゲルマン語系の言葉から。ドイツ語では「motte」。

 

ハチ系

ミツバチ

apis(アピス)

ラテン語系。語源:ラテン語で蜂の意。

melissa(メリッサ)

ギリシア語系。語源:ギリシア語でミツバチの意。

 

スズメバチ

vespa(ウェスパ)

ラテン語系。語源: 諸説あってややこしいので割愛。

 

アリ

ant(アント)

emmet(エメット)

ゲルマン語系。「emmet」の原義は「噛むもの」。

forumica(フォルミカ)

ラテン語系。ロマンス語派は大体この変形。意味は「アリ」。

 

ゴキブリ系

ゴキブリ

blatta(ブラータ、ブラッタ)

ラテン語系。

カマキリ

mantis(マンティス)

ラテン語系。意味は「聖なるもの」「予言者」などという感じになるらしい。前足を揃えている様子が祈っているように見えるところから。

シロアリ

termes(テルメス)

ラテン語の「termet」は木を食べる虫のこと。「terere」というラテン語は「こすって穴を開ける」という意味で、そこからの派生も考えられる。英語でシロアリは「termite」。

 

ハエ系

ハエ

musca(ムスカ)

ラテン語から。

culex(クレクス)

ラテン語で「gnat」というカのような小さな飛ぶ虫のことを意味する言葉から。

英語の「mosquito」を分解すると「mosqu:ハエ」+「ito:小さな」となる。

 

セミ

セミ

cicada(キカーダ)

ラテン語。cicala(キカーラ)という表記もあるらしい。これはオノマトペだそうで、つまりはセミの鳴き声を「キカーダ、キカーダ」聞きなしたということでしょう。

カメムシ

pentatoma(ペンタトマ)

最近の造語であろう。5角系の虫、といった感じ。

 

トンボ系

ヤンマ

odonata(オドナータ)

「odonto」は歯という意味のラテン語

トンボ

libellula(リベルラ)

「libra」天秤から。

 

バッタ系

イナゴ

locusta(ロクスタ)

イナゴや甲殻類を表すラテン語。それがフランス語を経由して現代英語の「locust」になった。

 

キリギリス

ensifera(アンシフェラ)

「剣を持った」という意味から。産卵管が剣のように見える。比較的新しい言葉と思われる。

 

コオロギ

gryllus(グリルス)

ギリシア語から。コオロギの鳴き声のオノマトペが由来という説もある。

criauer(クリアウール)

こちらは古代フランス語。現代英語の「criquet」に繋がる。「クラッカー」と語源が同じ。

 

ナナフシ

phasma(ファスマ)

おそらく、近世以降の造語。由来は「幻・幽霊」を意味するラテン語から。 

 

カゲロウ系

カゲロウ

ephemera(エフェメラ)

エフェメラは、一時的なチラシやパンフレットのことを意味するラテン語で、カゲロウの短命を表現している。

 

ウスバカゲロウ

myrmeleo(ミルメレオ)

ラテン語の“mermen”+“leon”からなっており、アリ+ライオンの意味。ウスバカゲロウの幼虫を「アントライオン」と呼ぶのはこれが由来だそうです。ちなみに『ウルトラマン』に出てくる怪獣「アントラー」は「アントライオン」から。

 

ヘビトンボ

corydalis(コリダリス)

「crested lark(トサカのあるヒバリ)」を意味するギリシア語“korydallis”から。

 

その他

ハサミムシ

ハサミムシ目は「dermaptera」。「derma」は肌、「pteron」が翼。

英語ではearwigと言って、寝ている間にハサミムシが耳の中に入るという話がある。「wig」は虫の意味。

 

シラミ

lus(ラス)

ゲルマン語系。シラミのこと。

 

ノミ

flea(フリー)

ゲルマン語系。今でもflea。

puce(プス)

フランス語でノミ。「marché aux puces」は蚤の市。フリーマーケットの「フリー」はノミのことです。ノミの湧いたような古着を売っているから、という説がありますが、定かではありません。

 

クモ系

注:昆虫ではありあませんが、参考に載せておきます。

クモ

araena(アラエナ)

ギリシア語のarakhne(アラクネ)と語源が同じ。

 

ダニ

 acarus(アカルス)

「小さい」という意味のギリシア語から。言うまでもありませんが、ダニは昆虫ではありません。

 

サソリ

scorpio(スコルピオ)

ラテン語。究極的にはギリシア語の「skorpíos」から。